代謝性アシドーシス患者への炭酸水素ナトリウム、SODa-BIC試験も無効結果
Sodium Bicarbonate for Critically Ill Adults with Metabolic Acidosis and Shock
背景
代謝性アシドーシスに対する炭酸水素ナトリウム投与を検証したRCTとしては、集中治療室の重症患者を対象としたBICAR-ICU試験(https://doi.org/10.1016/S0140-6736(18)31080-8)、中等度以上の急性腎障害(AKI)患者に対象を絞ったBICARICU-2試験(https://doi.org/10.1001/jama.2025.20231)とも炭酸水素ナトリウムの有効性を示せていない。
オーストラリアMonash UniversityのSerpa Netoら(SODa-BIC)は、世界7ヵ国55ヵ所の集中治療室で、昇圧薬投与を受ける代謝性アシドーシス患者を対象に、炭酸水素ナトリウムまたはプラセボの投与を割り付け、30日以内の主要有害腎イベント(MAKE30; 死亡・腎代替療法・持続性腎不全のいずれか)を比較する実用的適応RCTを実施した(n=500)。
結論
MAKE30の発生率は、炭酸水素ナトリウム群で40.2%、プラセボ群で39.4%であった。
30日以内の腎代替療法は、炭酸水素ナトリウム群の16.8%、プラセボ群の20.9%で使用され、30日印内死亡率は各群25.4%、24.0%であった。
有害事象は炭酸水素ナトリウム群の1.6%で発生した。
評価
フランスのBICARICUとは別グループによる試験で、AKIリスクの高い昇圧薬投与患者での炭酸水素ナトリウムを検証したが、MAKE30・その他の二次アウトカムに差は認められなかった。
ルーチン的な投与はもはや推奨されないだろう。


