TIAで脳卒中リスクは4.4倍に、10年で30%に発生する:Framingham研究
Incidence of Transient Ischemic Attack and Association With Long-term Risk of Stroke
背景
アメリカにおけるTIAの頻度と後続脳卒中との関連は。Harvard Medical SchoolのLioutasらは、Framingham Heart Study前向コホート14,059名の最長66年追跡(366,209人・年)結果を解析した。主要アウトカムはTIAの発生頻度と、その脳卒中(脳梗塞)発生に与えるインパクトであり、性・年齢をマッチさせた対照群2,175名と比較した。
結論
TIA罹患者は、中央値8.86年の追跡期間で29.5%が脳卒中に罹患した(48.5%は1年以降)。TIA罹患者の10年間脳卒中罹患の調整ハザード比は4.37であった。TIA罹患者の90日間脳卒中発生ハザードは、1948-1985年と比較して、1986-1999年では0.60、2000-2017年では0.32と低下している。
評価
この規模・期間でTIAの脳卒中リスクを定量化した研究は初めてとみられる。長期追跡により、10年後に29.9%という従来のデータからは予測しがたい高リスクも明らかにした。なお、Framinghamコホートは大部分白人で、現在のアメリカの状況を正確には反映していない。


