冠動脈完全閉塞患者には侵襲治療を勧めるべきか:SYNTAXES長期結果
Mortality 10 Years After Percutaneous or Surgical Revascularization in Patients With Total Coronary Artery Occlusions
背景
冠動脈完全閉塞(TO)患者に対する侵襲治療(PCI・CABG)の効果は、長期アウトカムで評価されるべきである。オランダUniversity of AmsterdamのKawashimaらは、SYNTAXES試験1,240名の患者の10年間全原因死亡率を検討した。
結論
TOの再開通/血行再建状態は、治療様式(PCI/CABG)ともTOの病巣部位(LMCA/LAD)とも無関係に、死亡率に影響がなかった。
評価
著者らの結論は、「薬物治療抵抗性狭心症をのTO患者には、タイプに関わらず侵襲治療を薦める、という現在の高ボリューム施設の方針を支持するデータである」、ということだが、JACC Editorialは、CABGよりPCI が選好されるべきではないか、としている。


