経腸栄養小児でのルーチンな胃残量測定は不要:GASTRIC-PICU試験
Gastric Residual Volume Assessment in Critically Ill Children: The GASTRIC-PICU Randomized Clinical Trial

カテゴリー
救急医療、Top Journal
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
June 2026
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開始ページ
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背景

経腸栄養を行う患者では胃残量(gastric residual volume; GRV)の増加により嘔吐・誤嚥・肺炎のリスクが上昇すると考えられ、GRVの計測が一般的に行われていたが、有益性のエビデンスは乏しくルーチンな測定は論争的であった。
イギリスEdge Hill UniversityのTumeら(GASTRIC-PICU)は、イギリス23施設・スイス1施設の小児集中治療室において、侵襲的人工呼吸器を装着し経腸栄養が開始された0〜16歳の小児患者(n=4700)を、6時間ごとにGRV評価を行うグループ(通常ケア)、または経腸栄養ガイドとしてはGRV評価を行わないグループへと割り付け、人工呼吸器不要な生存日数(非劣性エンドポイント)・エネルギー必要量充足(優越性エンドポイント)を比較する非劣性RCTを実施した。

結論

30日目までの人工呼吸器不要な生存日数は、両群とも中央値25日でルーチン評価なし群の非劣性が示された(調整済みオッズ比 0.95)。
72時間時点でのエネルギー必要量充足率(平均)は、ルーチン評価なし群で80.3%、通常ケア群で76.8%と、ルーチン評価なし群で有意に高かった。

評価

ルーチンなGRV測定を省略しても、肺炎からの人工呼吸器期間の延長にはつながらず、むしろルーチン測定を行うことでエネルギー必要量の達成が阻害された。
小児の経腸栄養管理において、ルーチンにGRVを測定する意義は否定されたと考えられる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)