フィネレノンはT2DM非合併の一般CKDに使える:INFINITY試験
Efficacy and safety of finerenone in patients with chronic kidney disease: an individual participant data pooled analysis (INFINITY)

カテゴリー
循環器、Top Journal
ジャーナル名
The Lancet
年月
June 2026
407
開始ページ
2375

背景

2型糖尿病(T2DM)を伴わないCKDや様々な疾患原因をもつ広範な患者に対し、非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)ミネラルコルフィネレノンは有効・安全か。
オーストラリアUniversity of New South WalesのNeuenら(INFINITY)は、三大RCT(FIDELIO-DKD・FIGARO-DKD・FIND-CKD)を対象として、DMの有無や疾患原因、腎機能レベルを超えた広範なCKD患者14,574名の個別患者データを解析するメタアナリシスを行った。
一次アウトカムは、eGFRの57%以上の持続的な低下(腎関連アウトカム)、心不全入院または心血管死(心血管アウトカム)であった。

結論

フィネレノンの一次アウトカム効果を認めた:腎複合イベント(HR: 0.76)、腎不全単独(HR: 0.85)心血管複合イベント(HR: 0.80)、全死因死亡(HR: 0.88)リスクを低減した。この治療効果は、血糖状態、CKDの原因、ベースラインeGFRやアルブミン尿、SGLT2阻害薬併用の有無に関わらず一貫していた。高カリウム血症の頻度はプラセボより高かったが、重症例は低頻度であった。

評価

Bayerがスポンサーした、同薬のT2DMを伴うCKD(FIDELIO-DKD/FIGARO-DKDの主題)という狭い適応をCKD全般へ拡大するためのメタアナリシスで、適切なエビデンスを提示することに成功した。適応拡大の承認は確実だが、以降はSGLT-2阻害薬というライバルとどう競合し棲み分けるか、ということが問題となる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)