フィネレノンはT2DM非合併の一般CKDに使える:INFINITY試験
Efficacy and safety of finerenone in patients with chronic kidney disease: an individual participant data pooled analysis (INFINITY)
背景
2型糖尿病(T2DM)を伴わないCKDや様々な疾患原因をもつ広範な患者に対し、非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)ミネラルコルフィネレノンは有効・安全か。
オーストラリアUniversity of New South WalesのNeuenら(INFINITY)は、三大RCT(FIDELIO-DKD・FIGARO-DKD・FIND-CKD)を対象として、DMの有無や疾患原因、腎機能レベルを超えた広範なCKD患者14,574名の個別患者データを解析するメタアナリシスを行った。
一次アウトカムは、eGFRの57%以上の持続的な低下(腎関連アウトカム)、心不全入院または心血管死(心血管アウトカム)であった。
結論
フィネレノンの一次アウトカム効果を認めた:腎複合イベント(HR: 0.76)、腎不全単独(HR: 0.85)心血管複合イベント(HR: 0.80)、全死因死亡(HR: 0.88)リスクを低減した。この治療効果は、血糖状態、CKDの原因、ベースラインeGFRやアルブミン尿、SGLT2阻害薬併用の有無に関わらず一貫していた。高カリウム血症の頻度はプラセボより高かったが、重症例は低頻度であった。
評価
Bayerがスポンサーした、同薬のT2DMを伴うCKD(FIDELIO-DKD/FIGARO-DKDの主題)という狭い適応をCKD全般へ拡大するためのメタアナリシスで、適切なエビデンスを提示することに成功した。適応拡大の承認は確実だが、以降はSGLT-2阻害薬というライバルとどう競合し棲み分けるか、ということが問題となる。


