若年マントル細胞リンパ腫でのイブルチニブで移植は不要に:TRIANGLE試験の4.5年結果
Addition of autologous stem-cell transplantation to an ibrutinib-containing first-line treatment in patients aged 18-65 years with mantle cell lymphoma (TRIANGLE): 4・5-year follow-up of a three-arm, randomised, open-label, phase 3 superiority trial of the European MCL Network

カテゴリー
がん、Top Journal
ジャーナル名
The Lancet
年月
May 2026
407
開始ページ
1953

背景

TRIANGLE試験は、世界14ヵ国165施設において、未治療かつ自家幹細胞移植(ASCT)適応のある65歳以下のII-IV期マントル細胞リンパ腫患者(n=870)を登録し、R-CHOPとR-DHAPを交互に行ったのち、ASCTを行うA群(対照群)、イブルチニブを追加する(移植後の維持療法としても)にA+I群、イブルチニブを投与するがASCTは行わないI群のいずれかへと割り付けを行った第3相ランダム化優越性試験である。2024年の報告では、A群に対してA+I群の治療成功生存率が優越することを報告している(https://doi.org/10.1016/S0140-6736(24)00184-3)。
ドイツLMU University HospitalのDreylingらは、同試験における全生存率を含む長期追跡結果を報告した。

結論

追跡期間の中央値は54.9ヵ月であった。
4年治療成功生存率はA群70%、A+I群82%、I群81%であり、A+I群はI群に対しては優越しなかったものの(ハザード比 0.86)、A群に対しては優越性を維持した(0.63)。
4年全生存率はA群81%、A+I群88%、I群90%であり、A+I群(ハザード比 0.59)、I群(0.57)ともA群に優越した。
維持療法・追跡期間中に最も多くみられたグレード3-5の有害事象として、血液学的疾患がA群23%、A+I群54%、I群28%で、感染症が各群15%、34%、26%で報告された。また、同期間中で最も多くみられた致死的有害事象は感染症および寄生虫症であり、A+I群の4名、I群の5名で発現した。

評価

この長期結果においてもイブルチニブを含む治療によってFFS・OSの改善が認められた。
重要なことはイブルチニブへのASCTの追加的メリットがみられず、毒性が増加した
ことで、導入療法へのイブルチニブ+イブルチニブ維持療法は若年MCLに対する新たな国際標準となるだろう。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)