フィネレノンはDM非合併のCKD患者にも使える:FIND-CKD試験
Finerenone in Persons with Chronic Kidney Disease without Diabetes
背景
糖尿病(DM)を伴わない慢性腎臓病(CKD)患者に対する、レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬による標準治療下での最適の腎機能悪化抑制戦略は。
オランダのUniversity Medical Center GroningenのHeerspinkら(FIND-CKD)は、DM非合併のCKD患者1,584名を対象に、非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)フィネレノンが32ヵ月時点までのeGFR年間平均変化量(eGFR スロープ)を改善するか(一次アウトカム)を検証するRCTを行った(対照:プラセボ)。
結論
フィネレノンの一次アウトカム効果を認めた:フィネレノン群−3.3 mL/min/1.73m2 vs. プラセボ群で−4.0 ml/min/1.73 m2。フィネレノン群はプラセボ群に比べ腎機能低下速度が0.7 ml/min/1.73 m2有意に緩やかであり、二次アウトカムである腎・心血管複合イベントリスクも23%減少した(HR: 0.77)。
評価
同薬の適応をDM合併CKD患者(FIDELIO-DKDで確定)から非DM合併CKD患者へ拡張しようとする第3相試験で、成功した。高カリウム血症の発生率は17.0%(対プラセボ13.3%)と上昇したものの、重症化や中止(1.5%)に至るリスクは低く、従来のステロイド型拮抗薬(スピロノラクトン等)に比べ安全性は優る。SGLT2阻害薬併用の有無に関わらず、効果が一定であった点が評価されるが、現在同状況でファーストチョイス化されている同薬を置換できるかは不明である。なお、試験自体の制約としては、対象が高度アルブミン尿患者や男性に偏っていること、多発性嚢胞胞腎などの特定疾患が除外されていることなどがある。


