心停止蘇生中のEtCO2による予後予測には連続7〜21分間のモニターが必要
Resuscitation From Out-of-Hospital Cardiac Arrest When Is EtCO2 Reliably Associated With ROSC?

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Circulation
年月
May 2026
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背景

呼気終末二酸化炭素濃度(EtCO2)の測定は、心肺蘇生中の生理学的モニタリングとして行われる場合があり、自己心拍再開(ROSC)や生存退院との関連が示唆されている。
アメリカOhio State University Medical CenterのNassalらは、院外心停止蘇生における気管挿管とラリンジアルチューブを比較したクラスターランダム化比較試験、PART試験(NCT02419573)の二次解析を行い、蘇生中の毎分平均EtCO2を集計、ROSC患者と非ROSC患者の鑑別に必要な最小観察時間を推定した。

結論

試験に登録された3,004名のうち、EtCO2データが利用可能な患者は1,168名であり、うち38.6%が目撃あり、61.1%が目撃なし心停止であった。年齢は中央値65歳で、51.3%が白人で、85.4%が公共の場所以外での心停止であった。
ROSC率は全体で18.2%で、目撃あり患者では30.5%、目撃なし患者では10.5%であった。
目撃あり患者の場合、EtCO2の毎分軌跡が上昇するグループと下降するグループの95%信頼区間は、初期EtCO2が低い患者(≦30 mm Hg)では8分後に非重複となり(リスク比 3.06)、初期EtCO2が中程度の患者(31-50 mm Hg)では12分後(リスク比 1.95)、高い患者(≧50 mm Hg)では21分後(リスク比 2.12)に非重複となった。
目撃なし患者の場合、7分後に信頼区間が非重複となった(リスク比 3.56)。

評価

EtCO2の軌跡が心停止アウトカムと関連することは知られていたが、どれくらいの時間の軌跡をモニターする必要があるのか、という実践的問題は残されていた。
本研究は大規模RCTの二次解析に基づき、ROSCを予測する軌跡をみてとるには7〜21分間の連続モニタリングが必要であることを示した。蘇生努力継続のガイドとして有益なデータとなる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)