PCSK9遺伝子in vivo塩基編集治療システムの新バーションVERVE-102、第2相へ
In Vivo Base Editing of PCSK9 with VERVE-102 for Hypercholesterolemia
背景
VERVE-101は、初のPCSK9遺伝子治療システム(1回の静注で肝PCSK9遺伝子を持続的に不活化する)で有望性が示されたが、安全性問題のために追究が停止された。
アメリカEli Lilly社(Verve Therapeutics)のKathiresanらは、ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症または早期冠動脈疾患の成人患者35名を対象に、その第2バーションVERVE-102を6用量で投与する第1相試験を行った。
結論
VERVE-102の単一標量投与は、投与完了後28日以上の追跡において用量制限毒性は認められず、用量依存的な有効性を示した:最高用量で血中PCSK9レベル平均88%、LDL-Cレベル平均62%低下。15名で1年以上の持続的脂質低下が確認された。
評価
VERVE-101との差異は、問題となった急性副作用が、GalNAc修飾脂質ナノ粒子の採用により軽減された点である。一方、一過性のALT上昇や、1名で生じた誤嚥性肺炎など、初期の安全シグナルが観察されている。現時点では非白人データの不足や、オフターゲット効果を含む数十年に及ぶ長期的安全性の担保が課題である。Eli Lillyは年内の第2相試験開始へ向けて莫大なリソースを投入しているが、慎重な検証の継続が必要である。


