クライオ生検は鉗子生検と比して診断率を向上させる:FROSTBITE-2試験
Cryobiopsy vs Forceps for Bronchoscopic Lung Biopsy: The FROSTBITE-2 Randomized Clinical Trial
背景
クライオ生検は、クライオプローブの先端部を凍結させ、組織に密着して引き剥がす手法で、鉗子生検よりも大きく挫滅の少ない検体が採取可能とされる。
アメリカJohns Hopkins UniversityのThiboutotら(FROSTBITE-2)は、同国9施設で、肺結節/腫瘤・肺移植後評価・びまん性肺疾患のために経気管支生検が予定された成人患者を対象に、1.1 mmクライオプローブまたは2.0 mm鉗子を用いた生検を割り付け、検体からの組織学的診断率を比較するRCTを実施した(n=500)。
結論
検体からの組織学的検査に基づいて診断が得られた患者の割合は、クライオ生検群で88.6%、鉗子生検群で78.8%と、クライオ生検で有意に上昇した。
二次解析では、肺結節/腫瘤患者(83.2% vs. 70.1%)、肺移植後評価患者(96.0% vs. 88.7%)でクライオ生検による診断率向上がみられた。びまん性肺疾患では有意な差は認められなかった(n=49; 72.0% vs. 62.5%)。
二次安全性解析では、鉗子生検群で胸腔穿刺を必要とする気胸が1.6%発生した(クライオ生検群では0件)。重篤な出血・呼吸不全を呈した患者はなかった。
評価
1.1 mmクライオプローブは、2.0 mm鉗子と比して検体量・検体品質を改善し、診断率を有意に向上させた。また、懸念される重大出血の増加は本試験では認められなかった。
より検体量が大きいというクライオ生検のメリットは遺伝子診断の時代には特に重要であり、本試験に続くFROSTBITE-3試験は、縦隔クライオ生検が分子解析に十分な検体採取を可能にするかをテーマに進行中である(NCT06105801)。


