高齢持続性AF患者に対する食事性減量は無益:LOSE-AF試験
Weight Loss in Older Patients With Persistent Atrial Fibrillation The LOSE-AF Randomized Clinical Trial
背景
過体重は心房細動(AF)の強力な修正可能リスク因子で、ガイドラインでも10%以上の減量が推奨されているが、既存エビデンスは若年層中心であり、加齢や併存症に伴うサルコペニア、心房リモデリングの進行リスクがある高齢層での有効性と安全性は不明であった。
イギリスClinical Trial Service Unit and Epidemiological Studies UnitのWijesurendraらは、電気的除細動(DCCV)予定の過体重高齢持続性AF患者118名を対象に、構造化された食事性減量プログラムがAF症状を改善するかを検証した(対照: 通常ケア)。
一次アウトカムは、8ヵ月時のAF重症度(AFSS)であった。
結論
減量介入の一次アウトカム効果を認めなかった:8ヵ月時点の体重変化率は介入群−9.7%と有意な減量を達成したが、一次アウトカムは介入群7.9、対照群8.9)。また、長期的追跡(平均3.5年)でも、AF再発率や再DCCV施行率に群間差はなかった。
評価
先行の若年患者対象試験(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24240932/)で支持された仮説だったが、高齢で進行した持続性AFという病態下では否定された。減量は、すでに高度な心房変性が生じている高齢患者の不整脈基質そのものを逆転させるほどの臨床的インパクトをもつことはできない、ということになる。


