肥満症患者のチルゼパチドは「一生の薬」?:SURMOUNT-MAINTAIN試験
Tirzepatide for maintenance of bodyweight reduction in people with obesity in the USA (SURMOUNT-MAINTAIN): a multicentre, double-blind, randomised, placebo-controlled trial
背景
肥満症治療の重要課題は、治療中断後のリバウンドである。
アメリカのEli LillyのLeeら(SURMOUNT-MAINTAIN)は、SURMOUNT試験に参加し初期減量を達成した肥満成人378名を対象として、チルゼパチドの最大耐用量継続または5 mgへの減量が、プラセボへの変更と比較して体重減少の維持に有効かを検証した。
一次アウトカムは、ベースラインから112週目までの体重変化率であった。
結論
一次アウトカムは、最大耐用量継続群で−21.9%、5 mg減量群で−16.6%で、プラセボ群の−9.9%に対し、いずれも有意な体重減少維持効果を示した。消失体重の50%以上がリバウンドして救済療法を必要とした割合は、最大耐用量群が8%、5 mg群が25%、プラセボ群が67%であった。
評価
SURMOUNTは2024にSOURMOUNT-4として、投薬の維持の推奨を結論するRCT結果を発表している(https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2812936)。このSURMOUNT-MAINTAINは、初期減量を達成した参加者のみを対象とした試験であり、肥満症管理における長期継続療法の重要性を更に確認した。最大耐用量の維持が最も高い効果を示す一方で、5 mgへの減量も治療中止(プラセボ)に代わる有用な選択肢となり得ることが示された。


