ECLSから植込型VADに移行するための指標は?
Transition From Temporary to Durable Circulatory Support Systems
背景
体外生命維持装置(ECLS)から植込型補助人工心臓(VAD)にブリッジする指標は。ドイツLeipzig Heart CenterのSaeedらは、ECLS導入患者で植込型VADに移行した531名を対象にアウトカムとその予測因子を後向解析した。
結論
30日・1年・3年時推定生存率はそれぞれ77%・53%・43%であった。1年時アウトカムの予測因子は年齢・女性・BMI≧30kg/m2・乳酸値・MELD-IVスコア・AF・心臓手術の既往であった。
評価
この問いに関して行われた最大研究である。著者らはここでの結果からMCS移植前にECLS患者を層別化するリスクスコアを提案しており、前向検証に値する。