ECLSから植込型VADに移行するための指標は?
Transition From Temporary to Durable Circulatory Support Systems

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
December 2020
76
開始ページ
2956

背景

体外生命維持装置(ECLS)から植込型補助人工心臓(VAD)にブリッジする指標は。ドイツLeipzig Heart CenterのSaeedらは、ECLS導入患者で植込型VADに移行した531名を対象にアウトカムとその予測因子を後向解析した。

結論

30日・1年・3年時推定生存率はそれぞれ77%・53%・43%であった。1年時アウトカムの予測因子は年齢・女性・BMI≧30kg/m2・乳酸値・MELD-IVスコア・AF・心臓手術の既往であった。

評価

この問いに関して行われた最大研究である。著者らはここでの結果からMCS移植前にECLS患者を層別化するリスクスコアを提案しており、前向検証に値する。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)