閉経後女性の内臓脂肪量とがんリスクの関連をDXAで確認:WHIコホート研究
DXA-Derived Abdominal Adiposity and Obesity-Related Cancer Risk Among Postmenopausal Women in the Women's Health Initiative
背景
肥満は多くのがんのリスク因子だが、従来の研究の多くは、BMI・腹囲指標に基づいている。
アメリカThe University of ArizonaのBeaらは、Women's Health Initiative(WHI)の閉経後女性9,950名のDXA(二重エネルギーX線吸収測定法)データを用い、腹部脂肪の分布と13種類の肥満関連がん(ObRC)罹患リスクとの関連を推定した。
結論
平均17.9年の追跡(計177,295人年)において、高い内臓脂肪量(VAT)はBMI・腹囲とは独立して肥満関連がんのリスク上昇と有意に関連していた。VATが100cm2増加するごとにがんリスクは32%上昇し、VATが最も高い四分位層の女性では、最も低い層と比べてリスクがほぼ2倍に達した。皮下脂肪(SAT)やVAT/SAT比もリスク上昇と関連したが、その影響はより緩やかであった。
評価
「標準体型」とみなされているBMI 22〜24の女性の中に、DXAでしか検知できない悪性内臓脂肪を抱えた個体が高確率で潜んでいるという事を、WHIという世界最大級のコホートで明確に数値化した研究である。内臓脂肪の重要性は既知だが、その検知のために、閉経期女性に対しDXAによる局所脂肪スキャンを標準実装すべき、というメッセージを発している。


