発症4.5〜24時間の急性脳梗塞患者でのブリッジングtenecteplaseはベネフィット示せず:TNK-PLUS試験
Intravenous Tenecteplase Prior to Endovascular Treatment for Ischemic Stroke at 4.5 to 24 Hours: The TNK-PLUS Randomized Clinical Trial
背景
急性脳梗塞患者において血管内治療へのブリッジとして静脈内血栓溶解療法を併用すべきか。アルテプラーゼでは有意な効果が認められていないが、BRIDGE-TNK試験では発症4.5時間以内の脳梗塞患者においてtenecteplaseブリッジングが機能的自立度を有意に改善することが示されている(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2503867)。
中国Beijing Tiantan HospitalのXiongら(TNK-PLUS)は、同国40施設で、中大脳動脈(MCA)M1部・近位M2部の閉塞による急性虚血性脳卒中を発症から4.5〜24時間で、救済可能な脳組織を有する患者を対象に、血管内治療前のtenecteplase静注または血管内治療単独を割り付け、90日時点での機能的自立(修正ランキンスケールが0-2)について比較する第3相優越性RCTを実施した(n=391)。
結論
90日時点での機能的自立率は、tenecteplase群で44.2%、血管内治療単独群で43.2%であり、有意な差は認められなかった(相対リスク 1.01; リスク差 0.99%)。
90日死亡率はtenecteplase群12.7%、血管内治療単独群14.2%であり、36時間以内の症候性頭蓋内出血はそれぞれ5.1%、2.6%であった。
評価
4.5時間から24時間でのブリッジングtenecteplaseは、機能的自立を改善しなかった。
4.5時間以降のtenecteplase投与を検証した試験としては、これまで血栓回収療法の実施を問わないTIMELESS試験はネガティブ(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2310392)、血管内治療へのアクセスを持たない患者でのTRACE III試験はポジティブ(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2402980)となっており、ブリッジングとしての使用においてはlate windowは見込み薄かもしれない。


