永続性AFのレートコントロールに低用量ジゴキシンは未だ有力: RATE-AF
Effect of Digoxin vs Bisoprolol for Heart Rate Control in Atrial Fibrillation on Patient-Reported Quality of Life: The RATE-AF Randomized Clinical Trial
背景
永続性AF患者のレートコントロール療法において、低用量ジゴキシンとビソプロロールのどちらが有効か。イギリスUniversity of BirminghamのKotechaら(RATE-AF)は、NYHA≧class IIの同患者160名を対象として、これを検証するオープンラベルRCTを行った。一次エンドポイントは、患者報告による治療6ヶ月時のQOL(SF-36 PCS)である。
結論
群間に一次エンドポイント効果差はみられなかった。6ヶ月時の二次エンドポイント17項目中、安静時心拍数を含む16項目で差はみられなかったが、修正EHRA分類はジゴキシン群で有意に改善した。12ヶ月時の二次エンドポイント20項目中、NT-proBNP値を含む8項目でジゴキシン群が有意に良好であった。有害事象はジゴキシン群が少なかった。
評価
現在の標準はβブロッカーかCCBだが、ジゴキシン発祥の地バーミンガムが、同薬が未だ有効な代替であることを示した。この問いを提出した最初のRCTである。