「血圧」として使うべきは1週の家庭血圧
Reliability of Office, Home, and Ambulatory Blood Pressure Measurements and Correlation With Left Ventricular Mass
背景
「血圧」として使うべきは、外来血圧(OBP)か自由行動下血圧(ABP)か家庭血圧(HBP)か。Columbia Universityの Schwartzらは、408名の外来高血圧患者を対象として、外来OBP評価、3週間のHBP、2回の24時間ABPモニター評価と2DUCGによるLVMIとの関連を評価する観察研究を行った。
結論
1週のHBP、3回のOBP、24-h ABPの測定信頼度は、収縮期血圧で各0.938・0.894・0.846、拡張期血圧で各0.918・0.847・0.843であった。希釈バイアス調整後のOBP・HBP・ABP間の相関度は、0.74〜0.89であった。多変数調整後、収縮期HBP、拡張期HBPの10mm Hg上昇は、LVMIの各5.07g/m2・3.92g/m2上昇と関連した。HBPの調整後では、OBP・ABPは収縮期・拡張期はともにLVMIと関連しなかった。
評価
1週の HBPモニターが最適である、という結論である。周知の2017 ACC/AHAガイドライン(医療提供者不在時の血圧測定をクラス1A推奨)を裏書きするエビデンスである。