救急外来に無散瞳眼底写真・光干渉断層計を導入し眼科診断を迅速化
Nonmydriatic Ocular Fundus Imaging on Consecutive Patients Seeking Treatment at a General Emergency Department with Vision Symptoms

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Ophthalmology
年月
February 2026
133
開始ページ
178

背景

眼科医療へのアクセスが困難な地域では、視覚症状により救急外来を受診するケースがあるが、眼科専門医による診察を受けられることは稀で、無用なコストや転院などにつながる可能性がある。
アメリカEmory University School of MedicineのMcHenryらは、2024年の8月から9月にかけて、視覚症状を呈して同大学病院の救急外来を受診した成人患者において、無散瞳眼底写真と光干渉断層計(NMFP-OCT)を実施し、その結果を収集した。

結論

16日間の期間中、救急を受診した1,838名のうち、9.9%にあたる182名が視覚症状を訴え、うち162名がNMFP-OCT検査を受けた。このうち50.6%は、救急外来で眼科医による診療も受けていた。
検査のオーダーは、視力低下、その他の視覚変化、乳頭浮腫またはその除外、痛みを伴わない充血、眼痛・眼窩痛、複視に基づいて行われた。
64.2%はNMFP-OCTで関連する所見を認め、19.1%は偶発的所見を示した。
眼科画像検査は、急性網膜虚血、視神経乳頭浮腫、網膜剥離/硝子体出血、後部ぶどう膜炎/網膜炎/血管炎、網膜症/黄斑症などの異常所見の検出、あるいは乳頭浮腫の除外に有用であった。

評価

同グループは2023年の院内導入後、NMFP-OCTの有用性を症候群別に連続検証し、論文化している。
同施設では期間中、救急患者の10%が視覚症状を訴えており、救急での眼科検査に一定の需要が存在することが窺われた。これらの患者でタイムリーな診断が行えることは大きな利点であるが、導入の妥当性を判断する上では費用対効果分析は欠かせない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)