局所進行性前立腺がんでの経皮エストラジオール製剤はLHRHaに劣らず
Transdermal Estradiol Patches in Locally Advanced Prostate Cancer
背景
エストラジオール(E2)経皮製剤は、前立腺がんのアンドロゲン遮断療法(ADT)において、経口エストロゲンの血栓塞栓やLHRHアゴニストのエストロゲン減少を軽減するオルタナティブとして期待されている。
イギリスUniversity College LondonのLangleyらは、前立腺がんにおける経皮E2を評価するため第2-3相適応型ランダム化試験を実施した。当初はPATCH試験ネットワークの参加施設で、2017年以降はSTAMPEDE-1試験ネットワークの参加施設も加えて、局所進行性前立腺がん男性を登録し、経皮E2パッチまたはLHRHアゴニストへと割り付け、3年無転移生存率が比較された。
結論
2022年までに同国75施設から、1,360名が登録された。
3年無転移生存率は、経皮E2パッチ群で87.1%、LHRHアゴニスト群で85.9%であり(ハザード比 0.96)、経皮E2の非劣性基準が満たされた。
割り付け治療を継続した患者では、両群とも1年間去勢レベルのテストステロン値が維持された。5年年生存率は経皮E2パッチ群81.1%、LHRHアゴニスト群79.2%であった(ハザード比 0.90)。
ホットフラッシュは経皮E2パッチ群の44%、LHRHアゴニスト群の89%で発生し、女性化乳房はそれぞれ85%、42%で発生した。
評価
足掛け15年間の患者登録を行った試験で、経皮E2パッチが腫瘍学的にLHRHアゴニストに劣らないことを実証した。
長い試験期間中に標準治療が変化しており、解釈には慎重を要するが、患者の副作用選好に応じたADT選択肢の一つとみなされるだろう。


