プラチナ抵抗性再発卵巣がんでペムブロリズマブ併用治療が効果示す:KEYNOTE-B96試験
Pembrolizumab plus weekly paclitaxel in platinum-resistant recurrent ovarian cancer (ENGOT-ov65/KEYNOTE-B96): a multicentre, randomised, double-blind, phase 3 study

カテゴリー
がん、Top Journal
ジャーナル名
The Lancet
年月
April 2026
407
開始ページ
1525

背景

免疫チェックポイント阻害薬は多くのがんで有効性を認められてきたが、卵巣がんは免疫学的にcold tumorとされ、単剤での活性は限定的とされている。
イタリアEuropean Institute of OncologyのColomboら(ENGOT-ov65/KEYNOTE-B96)は、五大陸25ヵ国の187施設において、上皮性卵巣・卵管・原発性腹膜がんと診断され、プラチナ化学療法を含む1〜2ラインの全身療法歴を有する患者に対する治療として、パクリタキセル±ベバシズマブに加えて、ペムブロリズマブまたはプラセボを割り付け、無増悪生存期間を比較する第3相RCTを実施した(n=643)。

結論

第一回の中間解析において、PD-L1 CPS 1以上の患者集団、全患者集団の双方で、ペムブロリズマブ群における無増悪生存期間の改善が認められ、試験は有効終了となった。
第二回中間解析では、PD-L1 CPS 1以上の患者集団で全生存期間(中央値)の延長が認められた(18.2ヵ月 vs. 14.0ヵ月, ハザード比 0.76)。最終解析においては全患者集団での生存期間延長が認められた(17.7ヵ月 vs. 14.0ヵ月, ハザード比 0.82)。

評価

卵巣がんではこれまでアベルマブやアテゾリズマブの第3相試験が失敗してきたが、本試験は、バイオマーカーによる選択と化学療法やベバシズマブとの併用のもとで、ペムブロリズマブによる生存期間延長を実証した。
免疫チェックポイント阻害薬によるOS延長の報告は初とみられ、卵巣がんにおける免疫療法に関する理解を変える可能性がある重要結果である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)