ナブパクリタキセルへのRelacorilant併用で生存期間延長:ROSELLA試験の最終結果
Overall survival with relacorilant and nab-paclitaxel in patients with platinum-resistant ovarian cancer (ROSELLA): a phase 3 randomised controlled trial

カテゴリー
がん、Top Journal
ジャーナル名
The Lancet
年月
April 2026
407
開始ページ
1513

背景

ROSELLA試験(GOG-3073/ENGOT-ov72)は、世界14ヵ国117施設で、プラチナ製剤抵抗性かつベバシズマブを含む最大3ラインの治療歴を有する上皮性卵巣がん・原発性腹膜がん・卵管がん患者(n=381)を、選択的グルココルチコイド受容体拮抗薬relacorilantとナブパクリタキセルの併用療法、またはナブパクリタキセル単独療法へと割り付け、生存アウトカムを比較した第3相RCTであり、relacorilant併用群における無増悪生存期間・全生存期間(中間解析)の改善を発表している(https://doi.org/10.1016/S0140-6736(25)01040-2)。
イタリアHumanitas UniversityのLorussoらは、同試験における全生存期間に関する最終解析結果を報告した。

結論

追跡期間24.8ヵ月(中央値)の時点で、relacorilant群での臨床的に有意な全生存期間の改善が示された(ハザード比 0.65)。18ヵ月生存率はrelacorilant併用群で46%、対照群で27%であり、全生存期間(中央値)はrelacorilant併用群16.0ヵ月、対照群11.9ヵ月であった。
試験治療期間で調整した有害事象発生率は両群で同程度であり、前回解析以降に新たな安全性シグナルは認められなかった。

評価

コルチゾール-GRシグナルはタキサン系薬剤による細胞死を阻害することが知られており、relacorilantはこの回路を遮断することで、併用されるタキサン系薬剤への感受性を回復することが期待されている。
本試験では重い前治療歴を有する患者集団において、relacorilant併用ナブパクリタキセル群での生存期間延長が示され、すでにアメリカ食品医薬品局(FDA)の承認を受けている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)