FASTかCARESか:フェブキソスタットの安全性検証
Long-term cardiovascular safety of febuxostat compared with allopurinol in patients with gout (FAST): a multicentre, prospective, randomised, open-label, non-inferiority trial
背景
新規尿酸値低下薬フェブキソスタットには、心血管安全性の懸念がある。英University of DundeeのMackenzieら(FAST)は、6,128名の60歳以上でアロプリノール既処方の心血管リスクファクター保有患者を対象として、同薬のアロプリノールに対する安全性非劣性を検証するRCTを行った。一次アウトカムは、非致命的MI・ACS入院・非致命的脳梗塞・心血管因死である。
結論
フェブキソスタットのアロプリノールに対する一次アウトカム非劣性を認めた(調整HR:0.85)。フェブキソスタット群とアロプリノール群における死亡・有害事象発生率は、各7.2%・57.3%および8.6%・59.4%であった。
評価
CARESはフェブキソスタットが、心血管イベントで非劣性であるものの心血管因・全原因死でアロプリノールに劣る、としていた(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1710895)。FASTは死亡アウトカムで非劣性とした結果だが、ドロップアウトが多く(試験薬群で32.4%)、メタアナリシスが必要であろう。


