GLP-1受容体作動薬は投与頻度を低減できるのではないか:ケースシリーズ研究
Reduced-Frequency GLP1 Therapy Maintains Weight, Body Composition, and Metabolic Syndrome Improvements: A Case Series
背景
セマグルチドやチルゼパチド等GLP-1受容体作動薬は、週1回投与で高い減量効果を示すが、投与頻度を減らした場合は。
アメリカScripps ClinicのBiermannらは、週1回の投与で減量が頭打ち(プラトー)に達した成人患者30名を対象に、投与頻度を隔週等に減らした段階的減量プロトコルが、体重・体組成・代謝指標の改善状態を維持できるかを後向評価するケースシリーズ研究を行った。
結論
平均36.3週間の追跡の結果、週1回投与で平均87.9kgから74.1kgまで減少した体重は、投与頻度を減らした後も平均72.4kgへと微減し、リバウンドなく維持された。体組成では除脂肪筋肉量を保ちつつ内臓脂肪が減少し、HbA1cや血圧等の代謝指標も週1回投与時の改善レベルが維持された。
評価
GLP-1RA薬の減量に関しては、「継続 vs. 中止」の研究があるが、特定の条件を満たす患者において投与頻度を削減する、というアプローチが可能なことを示唆した。患者が目標体重(平均BMI 25付近)に達した段階で頻度を減らす、という方針も首肯できる。大規模検証に値する有力仮説を生成したパイロット研究とみなされる。


