全身麻酔下血栓回収療法での早期抜管は無益か:EDESTROKE試験
Early vs Delayed Extubation After Thrombectomy for Acute Ischemic Stroke: The EDESTROKE Randomized Clinical Trial
背景
近年のエビデンスは、脳梗塞における血栓回収療法を全身麻酔下で行うことが安全であると示唆している。一方で、全身麻酔下血栓回収での抜管のタイミングについては推奨を行うガイドラインは存在しない。
スペインUniversity Clinical Hospital of SantiagoのTaboadaら(EDESTROKE)は、前方循環系主幹動脈閉塞による急性虚血性脳卒中を発症し、全身麻酔下で血栓回収療法を成功裏に終えた成人患者を対象に、6時間以内の早期抜管、6〜12時間での遅延抜管を割り付け、90日時点での機能的良好アウトカム(修正ランキンスケール[mRS]が0-2)を比較する単施設RCTを実施した(n=174)。
結論
90日時点での機能的自立率は、早期抜管群で47.7%、遅延抜管群で45.9%と差がなかった(リスク比 1.04)。
mRSの順序に基づく解析でも群間の有意差は認められなかった(一般化オッズ比 0.93)。その他、入院期間、肺炎発症率、再挿管にも差はなく、90日死亡率は早期抜管群23.3%、遅延抜管群22.4%であった。
評価
観察研究では、抜管の延長がアウトカムの悪化と関連するという示唆があったが、この問題に対する最初のRCTである本試験は、抜管を早めてもアウトカムの改善が認められないことを明らかにした。
全身麻酔を選択する場合でもむやみに抜管を急ぐ必要はなく、患者に合わせたタイミングを図るべきだろう。


