HFrEF患者に対する伝導系ペーシングの有益性を否定:PhysioSync-HF試験
Conduction System vs Biventricular Pacing in Heart Failure: The PhysioSync-HF Randomized Clinical Trial
背景
左脚ブロック(LBBB)の駆出率低下型心不全(HFrEF)患者に対する伝導系ペーシング(CSP)は、両心室ペーシング(BiVP)に代わる選択肢となりうるか。
ブラジルFederal UniversityのZimermanら(PhysioSync-HF)は、LVEF<35%・QRS幅≧130msの患者173名を対象に、これを検証する非劣性RCTを行った。
一次アウトカムは、死亡・心不全入院・緊急受診・12ヵ月後の左室駆出率(LVEF)変化の複合とした。
結論
CSPはBiVPに対して非劣性を示せず、統計的に劣性であった(オッズ比 2.36)。LVEFの改善幅はBiVP群の39%に対し、CSP群は35%であった。死亡や心不全悪化による受診・入院リスクも、CSP群の方が高い傾向(ハザード比 2.35)が示された。
評価
JAMACardiologyに同時掲載された中国のHeartSync-LBBP結果(https://jamanetwork.com/journals/jamacardiology/fullarticle/2845803)と対蹠的な無効結果である。患者選択および手技の細部と巧拙・習熟度が結果に根本的な影響を与えることが考えられ、斉一的な基準による世界的大規模検証が不可欠となった。


