1型糖尿病合併CKDにはフィネレノン:FINE-ONE試験
Finerenone in Type 1 Diabetes and Chronic Kidney Disease
背景
非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)フィネレノンは、2型糖尿病(T2DM)における慢性腎臓病(CKD)での有効性が示されているが、1型糖尿病(T1DM)合併CKDでは。
オランダUniversity Medical Center GroningenのHeerspinkら(FINE-ONE)は、参加者242名を対象に、フィネレノンの有効性・安全性を検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ)。
一次エンドポイントは、6ヵ月間の尿中アルブミン・クレアチニン比(UACR)の相対変化であった。
結論
フィネレノンの一次エンドポイント効果を認めた:34% vs. 12%。高カリウム血症の頻度はフィネレノン群で10.1%とプラセボ群(3.3%)より高かったが、投与中止例は1.7%に留まった。
評価
FIGARO-DKDとFIDELIO-DKDが示した同薬のT2DM-CKDでの効果を、T1DM-CKDで確認した研究である。T1DM-CKD患者はACEI/ARBで管理、という30年来の標準を変えるポテンシャルをもつ重要結果であり、SGLT2阻害薬等の新薬が検証段階にある中、フィネレノンがいち早く良好なベネフィット・リスクプロファイルを示した点が注目される。


