1型糖尿病合併CKDにはフィネレノン:FINE-ONE試験
Finerenone in Type 1 Diabetes and Chronic Kidney Disease

カテゴリー
生活習慣病、Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
March 2026
394
開始ページ
947

背景

非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)フィネレノンは、2型糖尿病(T2DM)における慢性腎臓病(CKD)での有効性が示されているが、1型糖尿病(T1DM)合併CKDでは。
オランダUniversity Medical Center GroningenのHeerspinkら(FINE-ONE)は、参加者242名を対象に、フィネレノンの有効性・安全性を検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ)。
一次エンドポイントは、6ヵ月間の尿中アルブミン・クレアチニン比(UACR)の相対変化であった。

結論

フィネレノンの一次エンドポイント効果を認めた:34% vs. 12%。高カリウム血症の頻度はフィネレノン群で10.1%とプラセボ群(3.3%)より高かったが、投与中止例は1.7%に留まった。

評価

FIGARO-DKDとFIDELIO-DKDが示した同薬のT2DM-CKDでの効果を、T1DM-CKDで確認した研究である。T1DM-CKD患者はACEI/ARBで管理、という30年来の標準を変えるポテンシャルをもつ重要結果であり、SGLT2阻害薬等の新薬が検証段階にある中、フィネレノンがいち早く良好なベネフィット・リスクプロファイルを示した点が注目される。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)