超早産児の初期蘇生での酸素濃度、30%と60%で差なし:Torpido 30/60試験
Targeted Oxygen for Initial Resuscitation of Preterm Infants: The TORPIDO 30/60 Randomized Clinical Trial
背景
超早産児では出生後早期の酸素化が予後に大きな影響を与えうる。ただし、初期蘇生における至適な酸素濃度については議論が続いており、ガイドラインも30%-100%という広い幅の推奨を行うに留まっている。
オーストラリアUniversity of SydneyのOeiら(Torpido 30/60)は、世界6ヵ国31施設の参加病院で、在胎23-28週で出産が予定される胎児に対し、出生後の初期吸入酸素濃度としてFio2 0.3または0.6を割り付け、修正在胎期間36週時点での死亡・脳損傷について比較するRCTを実施した(n=1,641)。
結論
172名が除外され、理由の大半は在胎28週以降の出生によるものであった。
Fio2 1.0へのエスカレーションは0.6群で41%、0.3群で38%と同程度であった。
修正在胎週数36週時点での死亡・脳損傷率は、0.6群で46.9%、0.3群で47.8%であった(相対リスク 0.98)。
評価
本試験は低い酸素濃度と中程度の酸素濃度で、超早産児の予後に大きな差がないことを明らかにした。同テーマの試験としてHiLo試験も進行中で、前向メタアナリシスとしてPROMOTIONが予定されている(https://doi.org/10.1111/apa.16622)。
一方で、2024年のNETMOTIONメタアナリシスは、90%以上の高い酸素濃度の有益性を示唆しており(https://doi.org/10.1001/jamapediatrics.2024.1848)、これに関しても検証が必要かもしれない。


