辺縁帯リンパ腫でCAR-T細胞療法liso-celが高い寛解率示す:TRANSCEND FL試験
Lisocabtagene maraleucel in patients with relapsed or refractory marginal zone lymphoma (TRANSCEND FL): primary analysis results from the global, multicohort, single-arm, phase 2 study
背景
辺縁帯リンパ腫(MZL)は進行が緩徐なインドレントリンパ腫で、予後は良好であるが、長期にわたって治療を繰り返すケースが多く、再発・難治性MZLに対して深く持続的な奏効を示す治療法はない。
アメリカMemorial Sloan Kettering Cancer CenterのPalombaらは、第2相TRANSCEND FL試験において、北米・ヨーロッパ・日本の30施設から登録された2ライン以上の治療歴を有する再発・難治MZL患者に対し、CD19標的キメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T細胞療法)、lisocabtagene maraleucel(liso-cel)の有効性・安全性を評価した。
結論
白血球アフェレーシスを受けた患者77名が登録され、うち67名でliso-celの投与が行われた。MZLサブタイプは節性MZLが48%、脾MZLが27%、節外性MZLが25%であり、治療歴は中央値3ラインであった。
奏効率は95%であった。全患者に治療関連有害事象が認められ、グレード3のサイトカイン放出症候群・神経学的事象はそれぞれ4%で発生した(グレード4以上はなし)。グレード3以上の感染症は16%の患者で発生し、9%が90日以内の治療期間、10%は治療期間後に感染症を経験した。
評価
Liso-celは再発・難治MZLの半数以上で完全寛解を達成し、その多くは持続的であった。
CAR-T細胞療法で大きな問題となるCRSと神経毒性がほとんど見られなかった点は重要で、再発・難治例での選択肢に加わるだろう。


