先天性心疾患修復後患者の心不全をどう管理するか:Mayo研究
Adults with Repaired Systemic Biventricular Congenital Heart Disease with a Systemic Left Ventricle and Heart Failure with Reduce Ejection Fraction
背景
成人先天性心疾患(CHD)患者において、心不全(HF)は予後を左右する重要な要因の一つだが、標準的薬物療法(GDMT)は、CHD患者に対しても同様の臨床的意義を持つのか。
アメリカMayo ClinicのEgbeらは、修復術後の二心室循環を有し、かつ左室駆出率<50%の患者778名において、標準化された指標を用い、GDMTの強度とアウトカム(HF入院および死亡)の関連を解析する観察研究を行った。
結論
観察開始時のGDMTの実施強度、およびその後の1年間における薬剤の調整(増量等)が、アウトカム指標と関連した。GDMTスコアの1点上昇につき入院リスクのハザード比(HR)0.83、調整HRは0.71であった。一方、追跡期間中に薬剤の調整が行われた例は33%に留まり、残る67%の症例では治療内容を再考する余地がある可能性が示唆された。
評価
Mayoの、単一施設としては世界最大級のACHD修復後生存者集団に関する重要な報告である。同施設の、個別配慮がなされている多様な集団においても、ガイドラインに基づいた一貫性のある薬物管理(用量増)が、臨床アウトカムの改善に寄与することをデータで示した。Mayoにおいてさえ、適切な薬剤調整が行われたのが患者の33%に留まった、という判定は驚きである。


