切除可能肝内胆管がんに術前GOLP療法が登場:中国ZSAB-neoGOLP試験
Neoadjuvant GOLP in Resectable High-Risk Intrahepatic Cholangiocarcinoma
背景
肝内胆管がんでは切除可能例であっても術後再発が一般的で、再発した場合の予後は不良である。そのため最近では、高リスクな切除可能肝内胆管がんに対する術前補助化学療法が検討されており、単群試験においては実行可能性を示している。
中国Fudan UniversityのShiら(ZSAB-neoGOLP)は、同国11施設の切除可能で、再発リスク因子を有する肝内胆管がん患者を、ゲムシタビン-オキサリプラチン+レンバチニブ+抗PD-1抗体toripalimabによる術前GOLP療法、または術前補助療法なしへと割り付け、無イベント生存期間を比較する第2/3相RCTを実施した。
結論
解析時点で178名がランダム化を受けた。無イベント生存期間(中央値)は、GOLP群で18.0ヵ月、対照群で8.7ヵ月と、術前GOLP療法により有意に延長した。24ヵ月生存率はGOLP群79%、対照群61%であったが、有意差の規定基準には到達しなかった。全治療期間を通じて、GOLP群の97%、対照群の70%で有害事象が発生した。術前補助療法期間のグレード3以上の有害事象は、28%に発生し、治療関連のものも26%で発生した。死亡につながる治療関連有害事象はなかった。
評価
高リスク肝内胆管がんに対する術前補助療法は、進行・再発などのイベントを有意に遅らせることが可能であった。
外的妥当性の評価は必要であるが、切除可能な肝内胆管がんに対する術前治療の有効性を先駆けて示した意義は大きい。胆道がんの術前治療については日本のJCOG1920/NABICAT試験(jRCTs031200388)を含め、多くのRCTが進行中である。


