PUREに示す、血漿ACE2値は心血管リスクの強力バイオマーカー
Plasma ACE2 and risk of death or cardiometabolic diseases: a case-cohort analysis
背景
COVID-19で注目されているACE2が心血管疾患(CVD)一般の重要なバイオマーカーである、という研究が現れた。カナダMcMaster UniversityのPareら(PURE)によるもので、同研究登録者10,753名を対象に、血漿ACE2値とCVDイベントの関連をケースコホート解析した。
結論
血漿ACE2値は、全死亡(HR:1.35)・心不全(1.27)・MI(1.23)・脳卒中(1.21)・DM(1.44)のリスク増と関連し、この関連は年齢・性別・地理的人種・従前CVDリスク因子とは独立していた。他のリスク因子(喫煙・DM・BP・脂質値・BMI)に比べ、ACE2値は死亡・心不全・脳卒中・MIにおいてより高位のリスク予測因子であった。ACE2値の最も強い決定因子は、性別・地理的人種・BMIであった。
評価
小規模尾研究の示唆を受けて血中ACE2がCVDバイオマーカーとなることを確認した最大のコホート研究で、インパクトは大きい。多くの追試が現れると見られるが、代謝異常との関連やCOVID-19で問題となっている性差・人種差・血栓症との関連も注目される。


