リモート栄養指導と宅配食で退役軍人の高血圧・肥満を改善
Remote dietitian counseling with short-term meal delivery improves DASH diet adherence and lowers blood pressure in veterans with hypertension and obesity
背景
ガイドラインで推奨されるナトリウム制限を伴うDASH食(DASH-SRD)は血圧低下に有効だが、継続の難しさが課題である。
アメリカUniversity of MichiganのHummelらは、肥満・高血圧のある退役軍人61名を対象に、2週間の食事宅配と、その後の5回にわたる電話での動機付け面接(栄養指導)を組み合わせた遠隔介入が、DASH-SRDの遵守と血圧に与える持続的な影響を検証した(対照:指導のみ)。
結論
介入により、6ヵ月後にはDASH-SRD遵守スコアが1.8から2.3点へと有意に改善した。血圧は収縮期で133から128 mmHg、拡張期で73から69 mmHgへと低下し、尿中Na/K比も2.6から1.5へと減少した。なお、専用アプリの併用による追加効果は認められなかった。
評価
近年盛んになっているMedically Tailored Meals(調整食の配送)に遠隔介入を組み合わせる、という新手法の初めての検証である。まずDASH食の実物に触れることで、患者は推奨される食事のパターンを具体的に理解でき、その後の遠隔栄養指導が受け容れやすくなる。特に通院困難な地方在住者や低所得層にとって、この低リソースかつ実効性の高い遠隔医療プログラムは重要である。リモート指導の出席率が96%と非常に高かったことは、動機付け面接が患者一人ひとりの価値観に寄り添った結果であり、行動変容を促す強力なツールになることを裏付けている。


