リモート栄養指導と宅配食で退役軍人の高血圧・肥満を改善
Remote dietitian counseling with short-term meal delivery improves DASH diet adherence and lowers blood pressure in veterans with hypertension and obesity

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
American Heart Journal
年月
February 2026
巻
Online first
開始ページ
Online first

背景

ガイドラインで推奨されるナトリウム制限を伴うDASH食(DASH-SRD)は血圧低下に有効だが、継続の難しさが課題である。
アメリカUniversity of MichiganのHummelらは、肥満・高血圧のある退役軍人61名を対象に、2週間の食事宅配と、その後の5回にわたる電話での動機付け面接(栄養指導)を組み合わせた遠隔介入が、DASH-SRDの遵守と血圧に与える持続的な影響を検証した(対照:指導のみ)。

結論

介入により、6ヵ月後にはDASH-SRD遵守スコアが1.8から2.3点へと有意に改善した。血圧は収縮期で133から128 mmHg、拡張期で73から69 mmHgへと低下し、尿中Na/K比も2.6から1.5へと減少した。なお、専用アプリの併用による追加効果は認められなかった。

評価

近年盛んになっているMedically Tailored Meals(調整食の配送)に遠隔介入を組み合わせる、という新手法の初めての検証である。まずDASH食の実物に触れることで、患者は推奨される食事のパターンを具体的に理解でき、その後の遠隔栄養指導が受け容れやすくなる。特に通院困難な地方在住者や低所得層にとって、この低リソースかつ実効性の高い遠隔医療プログラムは重要である。リモート指導の出席率が96%と非常に高かったことは、動機付け面接が患者一人ひとりの価値観に寄り添った結果であり、行動変容を促す強力なツールになることを裏付けている。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス)

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)