非転移前立腺がんへの放射線治療併用ホルモン療法は1年を超えると効果が弱まる
Optimal Duration of Androgen Deprivation Therapy With Definitive Radiotherapy for Localized Prostate Cancer: A Meta-Analysis
背景
局所進行性前立腺がんまたは中間・高リスク限局性前立腺がんの治療においては、放射線療法と併用したホルモン療法(アンドロゲン遮断療法[ADT])が選択肢となるが、ADTの理想的な期間については不明である。
アメリカUniversity Hospitals Seidman Cancer CenterのZaorskyらは、放射線療法単独またはADT併用放射線療法を評価した13件の第3相ランダム化臨床試験を対象として、患者個別データのメタアナリシスを実施し(n=10,266, 平均70歳)、ADTの期間と全生存ベネフィットの関連を評価した。
結論
ADT期間の延長は、遠隔転移、前立腺がん特異的死亡率、全生存率のベネフィットと非線形に関連しており、ADT期間が9-12ヵ月を超えると推定ベネフィットは減少した。
対して、長期のADT使用に伴い他の原因による死亡率は線形的に増加した(ハザード比 1.28)。
10年遠隔転移の治療必要数(≦35)に基づく至適なADT期間は、中間リスク因子を1つ有する患者では0ヵ月、中間リスク因子を2つ以上有する患者では6ヵ月、NCCN高リスクの患者では12ヵ月、NCCN超高リスクの患者ではundefinedとなった。
評価
このメタ解析は、放射線治療併用ADTの期間がベネフィットと非線形に関連すること、つまりある程度を超えると頭打ち傾向になることを明らかにした。
リスクごとの至適なADT期間の推定も行っており、前立腺がん治療の個別化に重要な示唆をもたらすデータとなる。


