ECGでLV不全を予測
Machine Learning Assessment of Left Ventricular Diastolic Function Based on Electrocardiographic Features

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
August 2020
76
開始ページ
930

背景

機械学習(ML)によって左室拡張機能不全をECG診断できないか。West Virginia UniversityのKagiyamaらは1,202名の患者を対象として、臨床情報・ECGから心筋弛緩を定量的に評価してLV不全発現を予測するのMLモデルの開発を試みた。

結論

MLモデルを、シグナル処理ECG・従来型ECG・臨床情報を基に開発した。開発モデルは、内部および外部のテストセットにおいて心エコー検査により測定されたLV弛緩速度(e')値を予測した(平均絶対エラー:1.46および1.93cm/s、調整R2=0.57と0.46)。推定e'によるガイドライン推奨異常心筋弛緩閾値・心臓拡張・LVEF識別のAUCは、内部テストで0.83・0.76・0.75、外部テストで0.84・0.80・0.81であった。この予測は、年齢・性別の広範囲で有効であった。

評価

ECGにはほとんど無縁と見られていたLV拡張機能評価をMLによって可能にした、という刺激的な報告である。多数の追試によって実用化されることが期待される。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)