3年間の体系的運動療法で大腸がん患者の死亡率が3割減:CHALLENGE試験
Structured Exercise after Adjuvant Chemotherapy for Colon Cancer
背景
運動は、前臨床研究のレベルでがんの増殖を抑制することが示されており、観察研究のレベルでも腫瘍学的アウトカムを改善することが繰り返し認められているが、ランダム化比較試験による堅固なエビデンスは欠けていた。
カナダUniversity of AlbertaのCourneyaら(CHALLENGE[CCTG CO.21])は、カナダ・オーストラリアを中心とした世界55施設で、大腸がん切除後に術後補助化学療法を完了したIII期または高リスクII期患者に対し、3年間3段階にわたる体系的な運動プログラムの実施、または健康に関する情報教材の配布を割り付け、無病生存率を比較する第3相RCTを実施した(n=889)。
結論
追跡期間7.9年(中央値)の時点で、無病生存期間は運動群での有意な延長が認められた(ハザード比 0.72)。5年無病生存率は運動プログラム群で80.3%、健康教育群で73.9%であった。
また、全生存期間についても同様の結果が認められ、ハザード比は0.63、8年全生存率は各群90.3%、83.2%であった。筋骨格系の有害事象は運動プログラム群で多く発生した(18.5% vs. 11.5%)。
評価
10 MET時間/週の有酸素運動の確立を目指す長期の運動プログラムにより、補助療法後の大腸がん患者のDFSとOSは有意に延長した。
行動変容志向の手厚い介入によって、運動が実際に抗腫瘍効果を持つことを実証した、インパクト大な結果である。


