肥満は自己免疫疾患リスクを上げる:最新の系統レビュー・メタアナリシス
Obesity as a Risk Factor for Autoimmune Diseases: A Systematic Review and Meta-Analysis
背景
肥満と自己免疫疾患との関連に関する研究が集積されている。
イタリアIRCCS MultiMedicaのPrattichizzoらは、肥満(BMI>30)と自己免疫疾患の有病率・発症率との関連を解析する系統レビューとメタアナリシスを行った。
結論
26研究(横断研究8件・縦断研究18件)を解析した。肥満は正常体重(BMI<25)と比較して、自己免疫疾患全体の発症リスクを41%有意に高めた(HR 1.41)。関節リウマチで30%、多発性硬化症で49%、乾癬で18%、クローン病・潰瘍性大腸炎で35%の発症リスク増が認められた。全身性エリテマトーデス(SLE)については、肥満との有意な関連は確認されなかった。るRA(オッズ比 1.2〜3.4)、MS(オッズ比 2)、乾癬およびPsA(オッズ比 1.48〜6.46)。
評価
多数の研究のあるテーマに関する現時点で最大のレビューである。2014の系統レビューでは、RA・MS・乾癬/PsAとの強い関連が見出され、クローン病・潰瘍性大腸炎との関連は見出されなかった(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25092612/)。著者らは、特にSLEと肥満との不関連について、同疾患特有のB細胞主導の病態が関与している可能性を示唆している。ただし、解析対象となった研究のほとんどは欧米諸国のものである。


