急性脳梗塞患者のDIDO時間は機能的予後と関連
Door-in-door-out times and outcomes in patients with acute ischaemic stroke transferred for endovascular therapy in the USA: a retrospective cohort study
背景
急性脳梗塞患者では血管内治療のために初療施設からの転院搬送が必要とされる場合があるが、到着から転院搬送開始までの時間(door-in door-out time:DIDO)はアウトカムと関連するのか。
アメリカUniversity of MichiganのRoyanらは、2019年から2023年に、Get With The Guidelines-Strokeレジストリの参加施設に搬送された、脳血管画像で確認された急性虚血性脳卒中患者(n=22,410)を対象とした後向研究を行い、DIDO時間と機能的アウトカム(修正ランキンスケール [mRS])との関連を検討した。
結論
DIDO時間の中央値は121分であった。搬送された患者の75.8%では、血管内治療が行われた。
DIDO時間が91〜180分の場合、90分以下の場合と比較して退院時のmRSが悪化する確率が高く(1ポイント上昇の調整済みオッズ比 1.29)、これは181-270分(1.49)・271分超(1.70)でも同様であった。また、血管内治療の確率は91〜180分(0.71)、181〜270分(0.50)・271分超(0.35)で低下した。
評価
ガイドラインは120分以内の搬送を推奨しているが、この研究では半数がこれを上回っており、DIDO時間の延長は機能アウトカムの悪化、血管内治療の実施減少と関連していた。
DTN時間(door-to-needle)と並んで、クリティカルな品質改善ターゲットとなる。


