抗凝固療法中AF患者の血圧をどう管理するか
Cardiovascular outcomes, bleeding risk, and achieved blood pressure in patients on long-term anticoagulation with the thrombin antagonist dabigatran or warfarin: data from the RE-LY trial
背景
血圧と心血管系(CVD)イベントの間にはJ型関係があるが、抗凝固療法中のAF患者では。ドイツSaarland UniversityのBohmらは、抗凝固療法中のAF患者18,113名を対象としたRE-LY試験のサブ解析を行った。
結論
SBP >140 mmHg・<120 mmHgは、120〜130 mmHgに比べ全死因死亡高リスクと関連し、全身性塞栓症(SSE)リスクはSBP <110 mmHgでは増加しなかったが、140〜160 mmHgでHR:1.81、≧160 mmHgでHR:3.35と増加した。大出血リスクは、SBP <110 mmHg・110〜120 mmHgで増加し、>130 mmHgでは増加しなかった。DBPにおいても同様なリスク増がみられた。ワルファリンに比べ、ダビガトランでは大出血リスクの低下がみられた。
評価
抗凝固療法中のAF患者という重要な部分集団でも、全死因死亡・SSEと血圧の間にはJ型カーブ効果があることを確認した。他方、この研究では血圧低値で大出血リスクが増加しており、従来の病態モデルでは説明し難い。EHJ Editorialは、慢性高血圧による血管リモデリングと脆弱性や、抗凝固薬の多面効果の可能性を示唆している。


