薬剤師主導で新規糖尿病治療薬の導入を遠隔管理する:DRIVE試験
Safety of a remote disease management program to improve sodium-glucose cotransporter-2 inhibitors and glucagon-like peptide-1 receptor agonists prescribing in type 2 diabetes with elevated cardiovascular or kidney risk
背景
ブロックバスター薬SGLT2阻害薬(SGLT2i)とGLP-1受容体作動薬(GLP1 RA)は、服薬中止率が高い。
アメリカBrigham and Women’s HospitalのHassanら(DRIVE)は、高リスクDM患者200名を対象に、医師の監督下で薬剤師とナビゲーターがプロトコルに基づき、これら処方から用量調整、副作用監視までを遠隔で実施するモデルの有益性を検証した。
結論
106名が薬物療法を開始し、副作用による中止率はSGLT2iで10.3%、GLP1 RAで10.0%であった。有害事象の発生率はSGLT2i群で29.4%、GLP1 RA群で55.0%(主に胃腸症状)であったが、これらは臨床試験と同等であり、重症低血糖や入院を要する事例はなかった。
評価
この試験は、遠隔管理介入群のレトロスペクティブなデータ解析であり、通常診療群を対照に立てた厳密な副作用発生率の比較検証ではない。RCTというより高度管理の事例集(case series)に近い。ただし著者らは、一般診療におけるこれら薬剤の1年後の中止率が約40〜50%に達することを強調し、それを一種の「対照」としている。ナビゲーターによる定期的連絡と薬剤師による副作用への先回りした助言が、患者の安心感と服薬継続に寄与することは首肯できるが、遠隔管理の導入ための厳密なRCTエビデンスではない。


