肥満合併糖尿病患者では代謝改善手術がGLP-1受容体作動薬に優る
Macrovascular and microvascular outcomes of metabolic surgery versus GLP-1 receptor agonists in patients with diabetes and obesity
背景
代謝改善手術とGLP-1受容体作動薬は、いずれも肥満を伴う2型糖尿病(T2DM)患者の心血管代謝予後を改善するが、両者の長期的帰結の差異は。
アメリカCleveland ClinicのRothbergらは、患者1,657名を対象に、これら二つの治療法が全死因死亡および大血管・微小血管合併症に与える影響を比較し、その優劣を検証した(追跡期間中央値:5.9年)。
結論
代謝改善手術群はGLP-1受容体作動薬群と比較して、10年の全死因死亡率が9.0% vs. 12.4%(HR 0.68)と有意に低かった。また、MACE(主要心脳血管イベント)(0.65)・腎症(0.53)・網膜症(0.46)のリスクも手術群で低かった。
評価
必須であった肥満手術とGLP-1 RAとの対決比較を大規模に行った重要研究で、結果は、手術に明確な軍配を上げた。著者らは、手術群の方がベースラインBMIが高い(46 vs. 39)にも関わらず、良好な結果が得られた点を強調している。本研究で使用された薬剤はリラグルチド等旧世代が中心だが、新世代GLP-1製剤と手術を比較した研究の学会発表でも、類似の結果が報告されている(https://asmbs.org/news_releases/head-to-head-study-shows-bariatric-surgery-superior-to-glp-1-drugs-for-weight-loss/)。


