右心カテーテル検査の現場診断は25%の症例でコアラボ判定と閾値を超えて乖離している
Accuracy of Site versus Core Laboratory Interpretations of Right Heart Catheterization Hemodynamics
背景
右心カテーテル検査(RHC)は心不全や肺高血圧症の診断・治療決定におけるゴールドスタンダードだが、現場での血行動態データの解釈精度は、コアラボと比較してどの程度正確なのか。
アメリカUniversity of MissouriのCantu-Martinezらは、1,560名のデータを解析し、現場報告値とコアラボ判定値の一致度および変動要因を評価した。
結論
平均肺動脈圧(mPAP)および肺毛細血管楔入圧(PCWP)において、現場とコアラボの相関は非常に強かったが、臨床的に重要な閾値における過小評価が目立ち、PCWP 18 mmHg以上で12.9%、mPAP 20 mmHg超で9.6%の誤分類が確認された。全体として約4分の1の症例で現場解釈が閾値を超えて乖離していた。
評価
長年の懸念を大量データで確認し、高度に専門化された施設であっても、現場での血行動態解釈には無視できない変動が存在することを示した。/著者らは、この変動の大部分(77%〜92%)が施設や術者の違いでは説明できないことを強調している。一方、実臨床では血行動態データは広範な臨床背景を統合して判断されるため、10〜13%程度の誤差の影響は緩和されるとも指摘されている。しかし、正確な診断のためには、技術的精度を上げる取り組みとともに、AI波形解析プロトコルを用いたシミュレーションが不可欠である。


