トリプルネガティブ乳がんの一次治療、サシツズマブ ゴビテカンは免疫療法との併用でも効果示す:ASCENT-04試験
Sacituzumab Govitecan plus Pembrolizumab for Advanced Triple-Negative Breast Cancer

カテゴリー
がん、Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
January 2026
394
開始ページ
354

背景

サシツズマブ ゴビテカンはTrop-2を標的とするファースト・イン・クラスの抗体薬物複合体であり、免疫療法の適応のない未治療トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者を対象とした第3相ASCENT-03試験において、化学療法を上回る安全性・有効性を示している(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2511734)。
アメリカDana-Farber Cancer InstituteのTolaneyら(ASCENT-04)は、PD-L1陽性(CPS ≧10)かつ治療歴のない局所進行切除不能または遠隔転移を有するTNBC患者に対し、サシツズマブ ゴビテカン+ペムブロリズマブ、または化学療法+ペムブロリズマブを割り付け、無増悪生存期間を比較する第3相RCTを実施した(n=443)。

結論

無増悪生存期間(中央値)は、サシツズマブ ゴビテカン群で11.2ヵ月、化学療法群で7.8ヵ月であった(ハザード比 0.65)。
全生存期間についてはデータは未成熟であった。客観的奏効は、サシツズマブ ゴビテカン群の60%、化学療法群の53%に認められ、奏効持続期間(中央値)は、それぞれ16.5ヵ月、9.2ヵ月であった。
グレード3以上の有害事象は、サシツズマブ ゴビテカン群の71%、化学療法群の70%で発生し、有害事象による治療中止率は各群12%、31%であった。死亡に至る有害事象は、各群の3%に発生した。

評価

日本の施設も参加した本試験は、PD-L1陽性TNBC患者でのサシツズマブ ゴビテカンとペムブロリズマブの併用が、PFSについて標準治療を上回ることを実証した。
ASCENT-03試験の結果と合わせて、サシツズマブ ゴビテカンをTNBCファーストラインにおける最重要オプションへと押し上げるエビデンスである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)