ARNIを心不全既往患者の再発時ファーストチョイスに?:PIONEER-HF
Angiotensin Receptor-Neprilysin Inhibition Based on History of Heart Failure and Use of Renin-Angiotensin System Antagonists
背景
PIONEER-HFは、安定急性非代償性心不全(HFrEF)患者に対するサキュビトリル/バルサルタン(S/V)の有効性・安全性の検証試験で、すでに有益結果を出している。Kaiser Permanente San Francisco Medical CenterのAmbrosyらは、過去のHF既往とACEI・ARB治療のアウトカムへの影響の分析結果を発表している(n=881)。
結論
NT-proBNPは全サブグループで減少したが、幅はS/V群がエナラプリル群より大きかった。心血管因死・HF再入院に関して、S/Vの効果はHF歴ともACEI/ARB治療歴とも相互作用がなかった。有害事象発生率は全群で同等だった。
評価
同試験の主要結果は昨年のNEJMだが(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1812851)、ARNIの最終的位置づけには議論がある(https://academic.oup.com/cardiovascres/article/115/13/e136/5565262)。この論文は、ARNIをHF既往患者への第一オプションとすることを提案する結果である。


