PREVENTによる心血管リスク層別化で厳格降圧の絶対的有益集団を同定できる:SPRING試験の二次解析
Using PREVENT Equations to Compare Intensive vs Standard Systolic Blood Pressure Control for Primary Prevention in SPRINT
背景
心血管疾患(CVD)のリスク予測式PREVENTは、推算糸球体濾過量(eGFR)の統合や人種項目の除外により、従来より精密な層別化を可能にする。
アメリカUniversity of ColoradoのDeringtonらは、PRINT試験参加者6,554名を対象に、PREVENTで算出された10年間のCVDリスク(低・中・高)が、強化血圧コントロール(収縮期血圧[SBP]120 mmHg未満目標: 厳格降圧)の相対的および絶対的な益害にどう影響するかを定量化した。
結論
中央値3.86年の追跡期間において、厳格降圧によるCVDイベントの相対的なリスク減少は全リスク層で一貫していたが、絶対リスクの減少幅には差が認められた。厳格群と標準群のイベント発生率は、低リスク群で2.0% vs. 2.6%であったのに対し、高リスク群では8.5% vs. 9.9%と差が拡大した。
評価
PREVENT式を用いてSPRINT試験参加者を10年間の心血管疾患(CVD)リスク層別化し、厳格降圧の恩恵を受けるのは誰かを明確にした論文で、10年間のトータルCVDリスクが7.5%以上の患者に対して、厳格降圧による実質的な恩恵を確認した。厳格降圧への疑念を斥けるとともに、PREVENT式が厳格降圧から最大の恩恵を得られる患者を特定するツールであることも示した。


