STEMI患者への超飽和酸素療法は有効:系統レビューとメタアナリシス
Effects of supersaturated oxygen therapy on infarct size and microvascular obstruction following myocardial infarction: A systematic review and meta-analysis
背景
ST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者に対する再灌流療法後の心筋損傷軽減補助療法としての超飽和酸素(SSO2)療法の有効性は。
アメリカUniversity of MassachusettsのGoldsweigらは、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)にSSO2療法を併用した際の心筋梗塞サイズおよび微小血管閉塞(MVO)への影響を評価したRCTの系統レビュー・メタアナリシスを行った。
結論
6研究(1,660名)が含まれた。SSO2療法併用群は、PCI単独群と比較して心筋梗塞サイズを平均4.31%有意に減少させた。また、MVOについても有意な改善(SMD −0.72)が認められた。一方、全死因死亡や再梗塞、主要心血管イベント(MACE)発生率に群間有意差はなかった。
評価
SSO2療法がSTEMI後の心筋保護(Myocardial Salvage)の有効手段であることを再確認したメタ解析である。著者らは、前壁STEMIへの発症6時間以内の早期介入が特に有益であると示唆している。課題はワークフローとデバイス・手技の煩雑さであり、費用効果の評価のためには、長期予後と生存率の検証が不可欠である。


