免疫チェックポイント阻害薬後に進行したメラノーマ患者で腫瘍溶解性ウイルス療法が有望
RP1 Combined With Nivolumab in Advanced Anti-PD-1-Failed Melanoma (IGNYTE)
背景
免疫チェックポイント阻害薬は悪性黒色腫の治療を大きく改善したものの、半数近い患者には耐性が生じ、病勢進行した患者に残された治療選択肢は限られる。
アメリカRoswell Park Comprehensive Cancer CenterのWongらは、抗PD-1抗体治療で進行が認められた切除不能なIIIB/IV期悪性黒色腫患者を対象に、1型単純ヘルペスウイルスをベースとした腫瘍溶解性免疫療法、RP1(vusolimogene oderparepvec)とニボルマブの併用投与を行い、客観的奏効率を評価した第2相試験の結果を報告した(n=140)。
結論
客観的相応率は32.9%、完全奏効率は15.0%であった。
奏効持続期間の中央値は33.7ヵ月であり、奏効患者の69.5%は1年以上奏効が持続していた。患者全体の無増悪生存期間(中央値)は3.6ヵ月であったが、奏効例では35.5ヵ月であった。1年生存率は75.3%、2年生存率は63.3%であった。
治療関連有害事象はグレード1・2が77.1%で発生し、グレード3は9.3%、グレード4は3.6%で発生した。グレード5の治療関連有害事象は発生しなかった。
評価
RP1とニボルマブの併用は、進行後のメラノーマ患者の1/3に持続的な奏効をもたらした。既存の治療選択肢と比して安全性プロフィールが良好であることも目を引く。
本結果を再現するべく、第3相IGNYTE-3試験が開始されている(NCT06264180)。


