テクリスタマブ、ダラツムマブとの併用で多発性骨髄腫の増悪8割減:MajesTEC-3試験
Teclistamab plus Daratumumab in Relapsed or Refractory Multiple Myeloma
背景
テクリスタマブは、骨髄腫細胞表面のB細胞成熟抗原(BCMA)およびT細胞表面のCD3を標的とする二重特異性抗体で、既治療の多発性骨髄腫に対して高い活性を示している。
イギリスUniversity of Alabama at BirminghamのCostaら(MajesTEC-3)は、1-3ラインの治療歴を有する多発性骨髄腫患者に対して、テクリスタマブとダラツムマブの併用、またはDPd/DVd(ダラツムマブ、ポマリドミドまたはボルテゾミブ、デキサメタゾン)へと割り付け、無増悪生存率を比較する第3相RCTを実施した(n=587)。
結論
無増悪生存期間はテクリスタマブ+ダラツムマブ群で有意に延長した。36ヵ月無増悪生存率はテクリスタマブ+ダラツムマブ群で83.4%、DPd/DVd群で29.7%であった(ハザード比 0.17)。
テクリスタマブ+ダラツムマブ群では、完全奏効率(81.8% vs. 32.1%)、全奏効率(89.0% vs. 75.3%)、微小残存病変の陰性率(58.4% vs. 17.1%)が高かった。
重篤有害事象はテクリスタマブ+ダラツムマブ群の70.7%、DPd/DVd群の62.4%で発生し、有害事象による死亡はそれぞれ7.1%、5.9%で発生した。
評価
MajesTEC-1試験では単剤で高い活性を示していたが、本試験ではダラツムマブとの併用で、標準的なダラツムマブ三剤療法を大きく上回る結果を示した。
テクリスタマブはトアルクエタマブとの併用でも有望とみられており(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2514752)、骨髄腫治療の次のパラダイムとなりうる。


