米国頭痛学会が片頭痛の急性期非経口治療ガイドラインを更新
2025 guideline update to acute treatment of migraine for adults in the emergency department: The American Headache Society evidence assessment of parenteral pharmacotherapies
背景
片頭痛患者の急性期治療においては必要に応じて非経口投与が選択される。米国頭痛学会(American Headache Society)の2016年の救急外来治療ガイドラインではプロクロルペラジン静注(IV)、メトクロプラミドIV、スマトリプタン皮下注がレベルB推奨とされていた。
アメリカBarrow Neurological InstituteのRobbleeらは、同ガイドラインの更新のため、救急外来の成人片頭痛患者を対象として、静注・筋注・皮下注・神経ブロックを検証したRCTを特定、データを抽出し、各介入の推奨レベルを決定するシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。
結論
20種の注射治療を比較する計26件のRCTが新たに特定された。このうち、バイアスリスクの低いクラスI試験は12件、クラスIIは9件、クラスIIIは4件であった。
プロクロルペラジンIV、デクスケトプロフェンIV、スマトリプタンIV、大後頭神経ブロック(GONB)は複数のクラスI試験に基づき、有効な可能性が高いと考えられた。
クロルプロマジンIV、メトクロプラミドIV、eptinezumab IV、ketorolac IV、眼窩上神経ブロック(SONB)は、1件のクラスI試験と複数のクラスII試験に基づき、有効な可能性があると考えられた。
ヒドロモルフォンIV、プロポフォールIV、アセトアミノフェンIVは、クラスI試験あるいは複数のクラスII試験に基づき、おそらく効果がないと考えられた。
評価
この結果に基づき、プロクロルペラジンIV、大後頭神経ブロック(GONB)の投与、およびヒドロモルフォンIVの非投与がレベルAの推奨、デクスケトプロフェンIV、ketorolac IV、メトクロプラミドIV、スマトリプタン筋注、SONBの投与がレベルBの推奨とされた。
イブプロフェン、ケタミン、リドカインなどは推奨を決定できないレベルUとされ、さらなるエビデンスが必要となる。


