髄外性骨髄腫でもTalquetamab・Teclistamabの併用が有望
Dual Targeting of Extramedullary Myeloma with Talquetamab and Teclistamab
背景
髄外性多発性骨髄腫(extramedullary multiple myeloma)のうち、骨髄と連続しない臓器・組織に発生する真性髄外性骨髄腫は難治かつ予後不良である。
アメリカMayo Clinic RochesterのKumarらは、再発・難治多発性骨髄腫患者を対象として、GPRC5D/CD3二重特異性抗体talquetamabとBCMA/CD3二重特異性抗体teclistamabの併用を検証した第Ib-II相多施設共同試験、RedirecTT-1試験において、PET-CT・MRIで確認された真性髄外性骨髄腫患者(n=90)での全奏効率を評価した。
結論
79%で奏効が認められ、このうち64%は12ヵ月以上奏効が持続した。
12ヵ月無増悪生存率は61%であり、12ヵ月生存率は74%であった。
好発した有害事象として味覚障害、口渇、嚥下障害などの口腔症状(87%)、サイトカイン放出症候群(78%)、発疹以外の皮膚症状(69%)があり、患者の76%にグレード3・4の有害事象が発生した。また、31%にグレード3・4の感染症が発生した。6%の患者では少なくともいずれかの薬剤投与が中止された。追跡期間中の死亡例10件のうち、5件は感染症によるもの、5件は試験治療との関連が疑われるものであった。
評価
RedirecTT-1試験では、r/r MM患者全体の結果がすでに報告されているが(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2406536)、本論文は、最難治の髄外性骨髄腫についても多くの患者で持続的な奏効がもたらされることを報告した。
この併用療法を評価する第3相MonumenTAL-6試験(NCT06208150)が日本を含む多国籍で進行中であり、その結果次第でセカンドライン以降の標準となることが期待される。


