EGFR TKI後の進行肺がんでTrop-2標的抗体薬物複合体がOS効果示す:OptiTROP-Lung04試験
Sacituzumab Tirumotecan in EGFR-TKI-Resistant, EGFR-Mutated Advanced NSCLC
背景
栄養膜細胞表面抗原2(Trop-2)は上皮成長因子受容体(EGFR)変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)で高発現しており、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR TKI)に対する獲得耐性とも関連している。
中国Sun Yat-sen University Cancer CenterのFangら(OptiTROP-Lung04)は、同国66施設の、EGFR-TKI療法後に進行したEGFR変異を有する進行NSCLC患者を対象に、Trop-2標的抗体薬物複合体sacituzumab tirumotecan(sac-TMT, MK-2870)、またはペメトレキセド+プラチナ系化学療法を割り付け、無増悪生存期間を比較する第3相RCTを実施した(n=376)。
結論
無増悪生存期間(中央値)は、sac-TMT群で8.3ヵ月、化学療法群で4.3ヵ月であった(ハザード比 0.49)。
全生存期間についてもsac-TMT群で有意に延長し(ハザード比 0.60)、18ヵ月生存率はsac-TMT群65.8%、化学療法群48.0%であった。
グレード3以上の治療関連有害事象は、sac-TMT群の58.0%、化学療法群の53.8%で発現し、治療関連の重篤有害事象はそれぞれ9.0%、17.6%で発現した。
評価
EGFR-TKI耐性後の肺がんに対してPFS延長を示した治療は複数あるものの、本試験はOSについても有意なベネフィットを示した。
日本も参加するMK-2870-004試験が開始されており、この結果が確認されるか注目される(NCT06074588, jRCT2031240108)。


